20120209

Luis Alberto Spinetta


アルゼンチン・ロックのカリスマ、スピネッタがこの世を去った。自分にとっての『アルゼンチン音楽』は、アコースティックで慈愛に満ちたカルロス・アギーレ、そして硬質でコズミックな世界を描くスピネッタ。

スピネッタの音楽と出会ったのは、アルゼンチンの綺麗な音楽を楽しむ選曲イヴェントbar buenos aires(=bba)で。
プログレ〜フュージョンに対して妙な敷居やうっとおしさを感じていたあたしの耳に、スピネッタは不思議な程柔らかく、熱を帯びて響いたのです。シンセサイザーは波の音のようで、エレクトロニックギターは決して“泣かず”、心地よく力強く震えて伸びる。幾重にも音が重なり、掴めそうで掴めないシュールな物語が広がってゆく。

大袈裟に言うと、自分の中にある音楽の扉がパターンと解放された気がした。
ちょっとした覚醒のような、これって恋?っていうくらいに。

bbaにはまってしまったのは、アギーレ的なもの、スピネッタ的なものが共存していたからだな、と、いま気付いた。

いつかアルゼンチンでスピネッタのライブを、というのは叶わぬ夢になってしまったけれど。
ね。

安らかにお休みください。

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